「人」が使うものだからこそ、「自然」から生まれたものだからこそ。vincisは、人と環境に優しい製品づくりを心がけています。
現在、ほとんどの革製品で採用されているクロムなめしは、六価クロムを生み出します。クロムなめしとは、三価クロムを使用し、コラーゲン繊維と結合させ革をなめす方法を言います。
革からは、何らかの要因により革の中の三価クロムが酸化されて六価クロムに変わり検出されます。
この六価クロムが皮膚に付着した状態を放置すると皮膚炎や腫瘍の原因になるだけでなく、体内に蓄積すれば発ガン性もあるとされている、非常に毒素の強い有害物質です。
クロムなめしと植物性タンニンなめし
六価クロムは自然界には存在しない物質であり、何らかの要因により革の中の三価クロムが酸化されて六価クロムに変わり検出されます。例えば、クロム革を強アルカリ剤や強酸化剤による処理や多量の不飽和脂肪を含有する加脂剤の使用、地脂の残留、あるいは700度以下の通常焼却炉にての焼却などが考えられます。
また、最近では三価クロムなめし剤で一次なめしをした後、二次なめしで革の風合いを変える為に合成タンニンを使うケースが増えています。合成タンニンには、ホルムアルデヒドと他の化合物の縮合で製造されるものが多く、できる限りホルムアルデヒトの遊離しない合成タンニンの使用が望ましいのですが、製造する革の種類によっては遊離する合成タンニンの使用が避けられない場合もあります。遊離抑制処理をして規制値以下にする必要がありますが、合成タンニンの種類や使用量によっては困難な場合もあるようです。
それに比べ植物タンニンはホルムアルデヒドを遊離しないだけでなく六価クロムの生成も制御するので推奨されています。 ヴィンチスの革は、この植物タンニンなめし革を使用しています。
1994年に、全クロムが2mg/kg以下という基準値がしめされ革業界が混乱しましたが、1995年にドイツ靴研究所において革および毛皮専用の有害物質検査済ラベルが発行され、クロムの基準値が1.0mg/kg(抽出重金属)から200mg/kg(抽出金属なめし剤)になり、クロムなめし革でも環境ラベルに適合する道を作りました。国内のみならず海外でもクロムなめし革の割合が多く、ドイツではそのことを考慮して発行したと思います。それほどに、世界で見てもクロムなめしを採用しているところは多いのです。
厳しいドイツのエコ基準
現在、日本でも革用環境ラベルを作り運用する方向で業界が進んでいます。 そして一昨年の8月にエコラベル基準値策定委員会が設立されて、国内の革中における有害物質検査済(JSG)という環境ラベルの基準値を策定しました。
策定するにあたり、日本皮革技術協会が国内市場に出回っている国産革や輸入革を数十点調達し、国内で消費されている革素材がドイツのエコラベル基準の一つSG基準(有害物質検査済)に適合するか、どの程度の水準であるかを知る為にH15〜17年度にかけてドイツの検査機関に依頼しました。その結果、両方とも適合率は幼児用・成人用とも半分以下でした。
vincisの製品で使用している革は、このドイツのSG基準をクリアしています。


